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DVから避難する方法|シェルター・一時保護の流れ

公開 2026年6月8日・約7分で読めます・リコログ編集部

本記事は一般的な情報提供であり、法的助言ではありません。個別のご事情については弁護士等の専門家にご相談ください。

「これ以上ここにいるのは限界かもしれない。でも、どこへ、どうやって逃げればいいのか分からない」——そう感じてこのページを開いた方は少なくないと思います。避難は大きな決断に見えますが、実際には公的な窓口に相談するところから、段階を踏んで進められる仕組みがあります。この記事では、DVから避難する方法を、相談からシェルター・一時保護までの流れと、安全を確保するための準備の目安にそって落ち着いて整理します。

まず知っておきたい「避難=即離婚」ではないこと

避難と聞くと、人生を一変させる重い決断に思えるかもしれません。けれども、避難はまず「身の安全を確保する」ための行動であり、その時点で離婚を決めている必要はありません。実際、緊急に距離を取ったうえで、落ち着いてから今後を考える、という順番をたどる方は少なくないとされています。

避難の手段には、いくつかの選択肢があります。

避難先の例特徴向いている状況の目安
実家・親族宅すぐ頼りやすい/場所が知られやすい相手に居場所が割れても安全が保てる場合
友人・知人宅一時的に身を寄せやすいごく短期で、相手に把握されにくい場合
公的な一時保護(シェルター)居場所が秘匿される/相談につながる居場所を知られたくない、危険度が高い場合
民間シェルター公的窓口経由で案内されることがある公的施設が満員などの場合の選択肢

居場所が相手に知られると危険が高まる場合には、**所在が秘匿される一時保護(シェルター)**が選択肢になります。どれを選ぶかは状況によって異なるため、自己判断で抱え込まず、次に説明する公的窓口に相談することがすすめられています。

避難の入り口は「配偶者暴力相談支援センター」

DVからの避難で中心になるのが、各都道府県などに設置されている配偶者暴力相談支援センター(女性相談支援センターなどが担う場合もあります)です。一般に、ここが相談・情報提供から一時保護の調整までを担う入り口とされています。

相談では、おおむね次のような流れになることが多いとされています。

  1. 電話や来所で相談する:今の状況、危険を感じる出来事、子どもの有無などを伝える
  2. 状況を整理する:危険度や緊急性を一緒に確認する
  3. 避難先を調整する:必要に応じて一時保護やシェルターにつなぐ
  4. その後の手続きを案内する:保護命令、生活再建、各種支援の情報提供

どこに相談すればよいか分からないときは、全国共通の窓口から最寄りのセンターにつながる仕組みもあります。相談先全般の整理はDVとはもあわせてご覧ください。

身の危険を感じる場合は一人で抱えず、110番/DV相談ナビ #8008/警察相談 #9110 など、安全な場所からの相談を検討してください。

シェルター・一時保護とは何か

「シェルター」という言葉は広く使われますが、ここでは所在地を明らかにせず、一時的に安全な居場所を提供する仕組みを指して使います。公的な一時保護と、それを補う民間シェルターがあるとされています。

一時保護の特徴として、一般に次の点が挙げられます。

  • 所在地が秘匿される:相手に居場所が分からないよう配慮される
  • 同伴避難ができる場合がある:子どもと一緒に入れることが多いとされる
  • 費用負担が大きくならない形が多い:公的保護では本人負担が抑えられる運用が一般的とされる
  • 次の段階につなぐ:保護命令の申立てや、住まい・生活の再建相談に橋渡しされる

一方で、滞在期間には目安があり、外部との連絡や外出に一定のルールが設けられることもあります。これは入所者全員の安全を守るための配慮とされています。条件や期間は施設・自治体によって異なるため、利用前に窓口で具体的に確認しておくことが現実的です。

子どもがいる場合の避難

子どもを連れての避難は、転校や持ち物の心配が重なりがちです。一般に、子どもの同伴は受け入れられることが多いとされていますが、年齢や人数で条件が変わることがあります。相談時に子どもの状況を伝えておくと、学校・保育園の扱いを含めて案内を受けやすくなります。

避難前に準備しておきたいこと

時間に余裕があるときは、避難をスムーズにするための準備を少しずつ整えておく方法があります。ただし、準備が整わないことより、安全を後回しにすることのほうが危険です。身一つで避難し、後から窓口で相談する方法もあります。

落ち着いて準備できる場合に持ち出しを検討するものの例です。

  • 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)
  • 健康保険証、お薬手帳、常用している薬
  • 預金通帳・印鑑・キャッシュカード、ある程度の現金
  • 携帯電話と充電器
  • 子どもの母子健康手帳、衣類、よく使う物
  • 相手の言動を記録したメモや、やり取りの控え

これらをすぐ持ち出せる場所にまとめておくと、いざというときに動きやすくなります。準備段階で気をつけたい点は別居前にやることリストでも整理しています。なお、相手に気づかれないよう準備を進めることも、安全上の配慮として語られます。

避難したあとに続く手続き

避難はゴールではなく、生活を立て直していく入り口でもあります。避難後に検討され得る主な手続きには、次のようなものがあるとされています。

  • 保護命令の申立て:相手の接近や連絡を制限する仕組み。裁判所への申立てが必要とされる
  • 住民票の閲覧制限:居場所が相手に知られないようにするための措置
  • 生活再建の相談:住まい、当面の生活費、就労などの支援情報の案内
  • 離婚・親権の検討:必要に応じて弁護士に相談しながら、落ち着いて進める

これらは一度にすべて進める必要はなく、安全が確保できてから、優先度の高いものから順に取り組む形が一般的です。どれも自己判断だけで完結させず、公的窓口や弁護士に相談しながら進めることがすすめられています。

起きたことを「事実」として残しておく

避難を考える段階でも、避難したあとでも、共通して役に立つとされるのが起きたことを事実として記録しておくことです。相談や手続きでは、いつ・どこで・何があったかを具体的に伝えられるほど、状況が正確に共有されやすくなります。

記録のコツは、感情だけでなく**5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・どのように)**で残すことです。たとえば「6月8日21時頃、自宅玄関で、外出を止められ腕をつかまれた」というように、事実を短く書き留めておくと、後から読み返しても状況が分かります。

こうした記録は紙のノートでも構いません。リコログを使えば、出来事を5W1Hで残し、相談前のメモ(陳述書PDF)として整理することもできます。離婚を決める前でも、「あとで自分や子どもを守るための記録」を今日から始められます。なお、ここでの整理は自分の状況を見つめ直すための目安であり、医学的・法律的な診断ではありません。個別の判断については、弁護士や公的な相談窓口にご相談ください。

まとめ

  • 避難はまず身の安全を確保する行動であり、その時点で離婚を決めている必要はない
  • 避難の入り口は配偶者暴力相談支援センターなどの公的窓口で、一時保護やシェルターにつないでくれる
  • シェルター・一時保護は所在地が秘匿され、子どもと同伴できる場合が多いとされる
  • 準備が整わなくても安全が最優先。身一つで避難してから相談する方法もある
  • 避難後は保護命令や住民票の閲覧制限など、続く手続きを優先度順に進める
  • 危険を感じる言動があれば、安全な場所から相談を

よくある質問

DVシェルターにはどうすれば入れますか?

一般に、配偶者暴力相談支援センターや女性相談支援センターなどへ相談し、危険度などを踏まえて一時保護につながる流れが多いとされています。直接申し込む施設もありますが、まずは公的窓口へ相談するのが現実的とされています。詳細は各自治体や弁護士にご確認ください。

一時保護は無料ですか?費用はかかりますか?

公的な一時保護は、原則として本人の費用負担が大きくならない形で運用されることが多いとされています。ただし運営主体や同伴者の有無で扱いは異なるため、利用前に窓口で費用や条件を確認することがすすめられています。

子どもと一緒にシェルターへ避難できますか?

一般に、子どもを同伴して避難できる場合が多いとされています。年齢や人数によって受け入れ条件が異なることがあるため、相談時に子どもの状況を伝え、確認しておくと安心とされています。学校や転校の扱いも窓口で相談できます。

避難するとき何を持っていけばよいですか?

一般に、本人確認書類、健康保険証、通帳・印鑑、現金、薬、子どもの母子手帳などが挙げられます。すべて揃わなくても安全が最優先です。準備が難しい場合は、身一つで避難してから窓口で相談する方法もあるとされています。